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屋上防水工事の費用相場|陸屋根の㎡単価と面積別の目安

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屋上防水は、20㎡なら工法により約10万〜44万円が目安です(㎡単価だけの試算)。陸屋根とは、傾斜がほとんどない平らな屋根のことです。雨水を受ける皿の底のように、防水層の傷みが漏水につながることがあります。

近所で工事を見かけて自宅も気になる一方、業者ごとに金額が違い、どこを比べればよいか迷うことがあります。この記事では、公的資料にある目安と見積書の確認箇所を整理します。

数値は横浜市が示すマンション向けの目安です。戸建ての小規模な屋上は、規模によって単価が変わります。

修繕ラボ編集部
更新日:2026年10月30日

陸屋根の屋上防水は「㎡単価×面積」で目安を出す

🔖 このパートをまとめると!

費用の目安は、㎡単価に面積を掛けて考えます。

陸屋根は、雨水が流れ落ちにくく、溜まりやすい形の屋根です。防水層が傷むと、水が下の階へ入り込むことがあります。2階のバルコニー兼屋上や、1階の車庫の上の平らな部分は、陸屋根にあたることが多い場所です。自宅が該当するかは、図面や建築時の資料でも確認できます。

費用の考え方は、まず次の式で目安を出します。

総額の目安 = ㎡単価 × 面積 + 付帯の行

㎡単価は工法によって異なります。付帯の行とは、下地補修、立上り、ドレンまわり、トップコート、諸経費、必要に応じた撤去費などです。この記事では、㎡単価と面積の部分を公的資料の数値で試算し、付帯の行は見積書のどこを見るかを整理します。

気になる箇所があっても、屋上に上がって確かめることは避けてください。点検が必要な場合は、業者に写真や報告書を見せてもらう形で確認します。

横浜市が示す工法別の㎡単価と耐用年数

🔖 このパートをまとめると!

工法別の単価は、横浜市が示すマンション向けの目安です。

横浜市マンションポータルの「防水工事コラム」(2026)によると、屋上防水の工法別の耐用年数と㎡単価は次のとおりです。⁠[1]

工法耐用年数の目安㎡単価の目安向く屋根
ウレタン防水約10年5,000〜12,000円/㎡形状が複雑、設備が多い屋上
シート防水約10〜15年8,000〜15,000円/㎡広く平坦な屋根
アスファルト防水約15〜25年11,000〜22,000円/㎡大規模な建物
FRP防水約10〜12年6,500〜10,000円/㎡人が歩く場所

表は、横浜市の資料にある数値を編集部が整理したものです。この数値はマンション向けの目安で、算出根拠は公表資料から確認できていません。戸建ての小規模な屋上は、面積や既存防水層の状態などで単価が変わります。ほかの情報源では異なる幅が示されている場合があり、出典によって幅があります。

耐用年数が長い工法ほど㎡単価が高い傾向は、表から読み取れます。ただし、年数あたりの費用が低いかどうかは、実際の施工範囲と建物の状態で変わります。単価と年数の両方を並べて見ることが大切です。

横浜市の資料では、防水工事の保証は一般に5〜10年程度と案内されています。契約前には、年数だけでなく漏水時の補修など、保証の範囲も確認してください。

面積10㎡・20㎡・30㎡で総額の目安はいくらか

🔖 このパートをまとめると!

20㎡の㎡単価だけの試算は、工法により約10万〜44万円です。

横浜市が示す㎡単価の幅に面積を掛けると、次の試算になります。金額は編集部の計算で、施工実例や実際の見積額ではありません。⁠[1]

工法10㎡20㎡30㎡
ウレタン防水5万〜12万円10万〜24万円15万〜36万円
シート防水8万〜15万円16万〜30万円24万〜45万円
アスファルト防水11万〜22万円22万〜44万円33万〜66万円
FRP防水6.5万〜10万円13万〜20万円19.5万〜30万円

20㎡のウレタン防水を例にすると、下限は「5,000円/㎡×20㎡=100,000円」、上限は「12,000円/㎡×20㎡=240,000円」です。4工法をまとめた約10万〜44万円という幅も、㎡単価に面積を掛けた数字です。

この試算には、下地補修、既存防水層の撤去、立上り、ドレンまわり、トップコート、諸経費を含めていません。必要な工事の内容や範囲によって、実際の見積総額は変わります。

同じ工法でも下限と上限で2倍以上の開きがあるため、1つの金額だけを相場と受け取らないことが重要です。自宅の面積は図面などで確認してください。図面の面積と施工面積が異なる場合は、見積書で面積の算出方法を尋ねます。

総額に差が出る理由|撤去の有無・下地・立上り・ドレンまわり

🔖 このパートをまとめると!

総額には、撤去の有無や下地補修などの行も影響します。

見積総額は、㎡単価と面積だけでは決まりません。既存防水層の扱いや、下地の状態、排水口まわりなどの施工範囲も確認します。

総額の内訳図

㎡単価×面積 + 下地補修 + 立上り + ドレンまわり + トップコート + 諸経費 + 必要に応じた撤去費 = 工事総額

かぶせ工法と撤去工法の違い

国土交通省の個別技術シート集によると、かぶせ工法は既存防水層を残して施工するため、撤去・廃材処理費が不要で、撤去工法より工期が短いと整理されています。⁠[2] かぶせ工法は古い床材の上に新しい床材を重ねる方法、撤去工法は古い床材を剥がして張り替える方法に似ています。

ただし、既存防水層や下地の状態によって、適用できる工法は異なります。撤去の有無だけで価格を比べず、工法を選んだ理由と施工範囲も見積書で確認してください。

✍️ 編集部からの一言アドバイス

【結論】: ㎡単価だけで決めず、撤去費の有無と下地補修の範囲を同じ条件で比べてください。

国土交通省の個別技術シート集は、かぶせ工法では撤去・廃材処理費が不要で工期が短いと整理しています。工法が異なる見積書は総額だけで並べず、施工範囲をそろえて確認します。⁠[2]

下地補修・立上り・ドレンまわり・トップコート

見積書では、次の行が何を含むのか確認してください。

国土交通省のマンション改修マニュアル(令和8年3月改訂)では、露出アスファルト防水の修繕周期を12〜15年程度、保護アスファルト防水を24〜30年程度としています。⁠[3] これはマンション向け資料の目安で、戸建てにそのまま当てはまるかは確認できていません。修繕時期は年数だけで決めず、既存防水層と下地の状態を踏まえて検討します。

工法の選び方|形状・面積・歩行の有無で整理する

横浜市の資料では、形状が複雑で設備が多い屋上にはウレタン防水、広く平坦な屋根にはシート防水などが挙げられています。⁠[1]

この整理はマンション向けの資料をもとにした目安です。戸建ての約20㎡規模でどの工法が適するかは、公的データで確認できていません。既存防水層と下地の状態、屋上の形状によって工事内容は変わるため、現地調査の説明と複数社の見積書を照らして検討してください。

バルコニーほどの面積で防水を検討している場合は、ベランダ防水工事の費用相場も参考になります。

見積書で確認したい行チェック表

🔖 このパートをまとめると!

「㎡単価×面積」と付帯の行を分けると、見積条件を比べやすくなります。

寸法係メジャーの視点では、見積書の行を一つずつ確認します。行が見当たらないときは、工事に含まれるのか、別料金になるのかを尋ねてください。

行名見るポイント抜けているとき
㎡単価×面積工法名、㎡単価、面積の根拠面積の算出方法を尋ねる
撤去費既存防水層を残すか撤去するか工法を選んだ理由を確認する
下地補修補修範囲と数量「一式」の内訳を尋ねる
立上り長さと施工の有無面積に含まれる範囲を確認する
ドレンまわり排水口まわりの処理工事に含まれるか尋ねる
トップコート仕上げ材と施工回数防水層の工事と別の行か確認する
諸経費内容と金額「一式」の内訳を尋ねる

✍️ 編集部からの一言アドバイス

【結論】: 「一式」の行は、対象範囲や数量の説明を受けてから比較してください。

横浜市の資料は、保証年数だけでなく、雨漏り時の無償補修など保証範囲を契約前に確認するよう案内しています。⁠[1] 下地補修や諸経費も内訳が分かるか見比べると、見積り条件の違いを追いやすくなります。

見積書の読み方を詳しく確認したい場合は、外壁塗装の費用相場も参考になります。

訪問営業で屋上の点検を勧められたら

🔖 このパートをまとめると!

突然の訪問者には点検させず、その場で契約を決めません。

国民生活センターの報道発表(2023年)によると、屋根工事の点検商法に関する相談件数は次のとおりです。⁠[4]

年度相談件数
2018年度923件
2019年度1,157件
2020年度1,824件
2021年度2,352件
2022年度2,885件

この数字は屋根工事全体の統計で、屋上防水だけの相談件数ではありません。国民生活センターは、契約当事者の8割超が60歳以上だったと公表しています。⁠[4]

相場が分かったら、複数社の見積りを比べる

🔖 このパートをまとめると!

同じ条件の見積書を、工事の行ごとに比べます。

相場を把握したら、複数社に同じ範囲の見積りを依頼し、工法、撤去の有無、下地補修などの行を並べて比べる方法もあります。総額だけではなく、金額に含まれる工事の範囲も確認してください。

連絡先の扱いや申込み後の流れ、費用が発生する条件は、リンク先の案内で確認してください。

よくある質問

🔖 このパートをまとめると!

保証の年数だけでなく、工事の範囲や契約条件も確認します。

防水工事の保証は何年が一般的ですか。範囲は何を確認しますか

横浜市の資料では、保証は一般に5〜10年程度とされています。⁠[1] 年数に加えて、防水層だけが対象か、漏水時の補修も含むかを契約前に確認します。「保証あり」という記載だけでは、補修の範囲までは分かりません。

トップコートの塗り替えと防水工事の全面改修は何が違いますか

見積書でトップコートの行と防水層の工事の行を見比べ、施工する内容を確認してください。建物の状態によって必要な範囲は異なるため、行の名称だけで全面改修の要否は判断できません。既存防水層と下地について、写真や報告書をもとに説明を受けます。

訪問販売で屋上の点検を勧められたらどうしますか

突然の訪問者には点検させず、その場で契約を決めないようにします。訪問販売に該当する契約では、契約書面を受け取った日から8日以内にクーリング・オフを申し出られる場合があります。⁠[5] 判断に迷うときは消費者ホットライン188へ相談してください。⁠[4]

複数社の見積りは、なぜ比べるのですか

既存防水層の撤去や下地補修の範囲で、見積総額が変わるためです。工法と施工範囲をそろえ、㎡単価、撤去費、下地補修などの行を見比べると、金額の差がどの工事によるものか確認しやすくなります。

「保険金で工事できる」と言われたらどうしますか

国民生活センターは、保険金を利用できるという勧誘に注意するよう呼びかけています。⁠[4] 防水工事が保険の対象になるかは、この記事では判断できません。契約を決める前に保険会社や相談窓口に確認してください。

まとめ

まず面積の根拠を確認し、見積書の行を比べてください。すでに天井にシミがある場合は、雨漏り修理の費用相場もご覧ください。

本記事の金額は、公的資料の数値をもとにした編集部の試算で、実際の見積りではありません。工事の内容や費用は、建物の状態や面積により変わります。契約前に、現地調査にもとづく見積書の内容をご確認ください。契約トラブルが不安な場合は、消費者ホットライン188にご相談ください。

参考文献

⁠[1] 横浜市 マンションポータル「防水工事コラム」(2026)
⁠[2] 国土交通省「共同住宅ストック再生の勉強会 別紙7 個別技術シート集」
⁠[3] 国土交通省「マンション改修マニュアル」(令和8年3月改訂)
⁠[4] 国民生活センター「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています」(2023)
⁠[5] 国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」

Re:estの公式ページ(2026-11-01時点の画面)
引用: Re:est公式(reest.jp)・11月1日 撮影

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